街の楽しみ方は無限!文字から見つける台東区の街の魅力
様々なジャンル、そして沢山のお店があるエリア台東区。東京の街は街ごとに役割分担をする傾向があり、台東区の街にも商業的なキャラクターを感じることができます。この記事では街の役割や面白さを看板の「文字」を通して再発見していきます。
文字から見つける街の特徴
普段あまり意識することはないですが、何気なく歩いている街には実は沢山の文字があります。お店の看板やメニュー表が書かれた張り紙、イベントのポスター、公共の案内や道路標識、建物の案内……これらすべてが読む人に情報を与えるだけでなく、街の景観や歩く人の気分までをも形作っているのです。そんな文字に注目して歩くことで、街の特徴を再発見できると思います。
台東区には小さな地域内で様々な役割分担をした街が多く、歩いていると急にガラッと雰囲気が変わりますが、これには商業的エリアが持つ雰囲気が大きく影響しています。そんな街の特徴を読み取ろうとしたとき、街にある文字は大きな手がかりとなります。
近年、街を楽しむ散歩や街歩きのイベントなども多く行われ、その観点は道、古い建築物、カフェ巡り、謎解きなど多岐にわたります。今回紹介する「文字に注目して街を歩く」というのも街を楽しむ一つの方法になると思っていますが、ここから少し例を見ていただきます。
近年、街を楽しむ散歩や街歩きのイベントなども多く行われ、その観点は道、古い建築物、カフェ巡り、謎解きなど多岐にわたります。今回紹介する「文字に注目して街を歩く」というのも街を楽しむ一つの方法になると思っていますが、ここから少し例を見ていただきます。
稲荷町に並ぶ仏壇・仏具店のビル群
東上野エリア、銀座線稲荷町駅の交差点がある浅草通りは道幅も広く見通しの良い道です。この道の上野方向(西側)を見ると、両側に沢山のビルが見られます。しかし特に、縦に長い大きな看板は左(南側)に集中していることに気がつくでしょうか。この長い看板のほぼ全てが仏壇・仏具店です。
看板には様々な文字が使われていますね。歴史を感じさせる古めかしい形の文字、丸っこくて親しみを感じやすい文字、はっきり見やすく新しさも感じさせる文字。同じ仏具という業界の中で、道行く人に自社ビルをどう見せたいと考えているかがぼんやりと想像できるように思いませんか。
例えば私たちは「仏壇」と聞くと「厳かなもの、重々しいもの」と考えがちですが、商売としてそれを扱う人は必ずしもそう思ってほしいわけではなく、「もっと身近で親しみの持てるもの」と思ってほしいのかもしれませんよね。
それにしてもなぜこの看板のあるビルは南側に集中しているのでしょうか。実は仏壇に使われる漆は日光に弱く、北側から南に門を開くガラス張りのお店の仏具は傷みが早くなってしまいます。そのため全てというわけではありませんが、だんだんと南側に新しく建てられたり残り続けていると考えられます。
例えば私たちは「仏壇」と聞くと「厳かなもの、重々しいもの」と考えがちですが、商売としてそれを扱う人は必ずしもそう思ってほしいわけではなく、「もっと身近で親しみの持てるもの」と思ってほしいのかもしれませんよね。
それにしてもなぜこの看板のあるビルは南側に集中しているのでしょうか。実は仏壇に使われる漆は日光に弱く、北側から南に門を開くガラス張りのお店の仏具は傷みが早くなってしまいます。そのため全てというわけではありませんが、だんだんと南側に新しく建てられたり残り続けていると考えられます。
御徒町駅前から見る上野の街
JR御徒町駅前にある吉池ビルから線路越しに東側の街を眺めてみました。上野方面で目につくのはホテル、服飾、そしてスポーツ用品と靴のお店、カードショップの看板です。個人的にも上野という街はやはりアメ横の飲み屋街、そしてアパレル、特に靴屋のイメージが強いです。
同じ地点から今度は、秋葉原方向へと目を移すとカラオケボックス、そして宝飾店の看板が見えてきます。これもイメージ通りで、実際に春日通りを挟んで南側には宝飾店が多く、北側にはスポーツや靴、アパレルのお店を多く目にすることができます。
次に御徒町駅のホームから西側を見てみました。距離が近いのでほぼビルの目の前ですが、目につくのは多数の商業ビルです。山手線の内側は個人店は少なく、しかしこうした大規模な施設が観光客だけではなく地域の住民の生活にも確実に役に立っています。
大きなビルの上部にある文字というものは文字そのものの造形がどうというより、単に目立つことや、記憶してもらうことでブランドに親しみを持たせる意図が強いです。もっと文字に近づいて見てみたいですね。
大きなビルの上部にある文字というものは文字そのものの造形がどうというより、単に目立つことや、記憶してもらうことでブランドに親しみを持たせる意図が強いです。もっと文字に近づいて見てみたいですね。
御徒町は宝石の街!でも見方は様々
御徒町駅周辺は上野駅方面から続く山の手線路沿いのアメ横通り、そして湯島や広小路あたりの繁華街の印象もあって飲み屋街のイメージが強いですが、山手線と昭和通りの間の南方面はジュエリータウンと呼ばれ、宝飾店が多いエリアです。
近づいてみると、実際に宝飾店の看板が多くあることが分かります。宝飾、と言われるとやはり高級、高額、ゴージャスという印象がありますよね。しかしここに並ぶ宝飾店の看板の文字は淡々としているというか…あまり「らしさ」を演出しないものが多いです。
近づいてみると、実際に宝飾店の看板が多くあることが分かります。宝飾、と言われるとやはり高級、高額、ゴージャスという印象がありますよね。しかしここに並ぶ宝飾店の看板の文字は淡々としているというか…あまり「らしさ」を演出しないものが多いです。
よくよく見ると同じ「宝飾」というものを扱っているお店も、小売店であったり業者向けの卸業であったり、買取専門であったり加工業であったりと宝飾に対する関わり方が違うのではないかと感じます。一般的な宝飾のゴージャスなイメージはブライダルリングの専門店などが、ブランドロゴや店構えでそれを表現しています。
安っぽく見えてしまうけどその分安価なものを求める人を集める文字。一般の人には手が届かないように見えてしまうけど上質な印象を好む人を集める文字。無骨で飾り気がないけどその筋に通じた玄人を集める文字。文字には街の、街で商売を営む人の、願望や狙いが表現されているのです。
フォントさんぽで街を楽しもう
「文字」にフォーカスした視点は、デザインや表現に関わる人ほど深いものになります。例えば一般的な人がある文字を見て「なんとなくかっこいいな」と思うときも、デザイナーであれば「これは同業他社より高級感を打ち出したいのだろうな」といった文字遣いの意図を推測したり、「このフォントを使うのは昔同じフォントを使った名作に対するオマージュだろう」といった、来歴の知識を元にしても分析ができ、文字を見ることの妙味が増します。
しかし、そうした知識がないと文字を楽しめないわけではありません。知らない人はまだ知らないため、多くの文字を初めて観察するというところから始められます。その疑問は文字を知ることで解消されて満足でき、それがまた次の疑問を生みます。文字を楽しみはじめることは誰にでもできるのです。
しかし、そうした知識がないと文字を楽しめないわけではありません。知らない人はまだ知らないため、多くの文字を初めて観察するというところから始められます。その疑問は文字を知ることで解消されて満足でき、それがまた次の疑問を生みます。文字を楽しみはじめることは誰にでもできるのです。
こんな街の楽しみ方を「フォントさんぽ」と呼べると思っています。フォントというのは世の中にあるすべてのコンピューターで作った文字そのもののデータのことです。実は4月10日は「フォ(4)ント(10)の日」で、フォントの日を作ったのはPhotoshopなどで有名な株式会社アドビです。
フォントの日の翌日4月11日(土)に、御徒町のものづくりをテーマとした施設「2k540 AKI-OKA ARTISAN」で、このアドビをメインスポンサーに迎えた「フォントさんぽ2026 御徒町編」が開催されます。
これは2k540を中心とした御徒町エリアで、好きな文字を撮影してTwitter(X)に投稿すると、その目の付け所が評価され、優れた作品の投稿者には賞品がプレゼントされるという自由型街歩き&フォトコンテストです。
目玉賞品はなんと、浅草・西浅草にあるデザイナーズホテル&カフェ「TOE LIBRARY」の宿泊券と食事券です!この日はイベントスペースで多数の文字に親しむ展示や販売も行われます。
これは2k540を中心とした御徒町エリアで、好きな文字を撮影してTwitter(X)に投稿すると、その目の付け所が評価され、優れた作品の投稿者には賞品がプレゼントされるという自由型街歩き&フォトコンテストです。
目玉賞品はなんと、浅草・西浅草にあるデザイナーズホテル&カフェ「TOE LIBRARY」の宿泊券と食事券です!この日はイベントスペースで多数の文字に親しむ展示や販売も行われます。
※本イベントのキービジュアルは、「アメ横」の商標を管理するアメ横商店街連合会様の承諾を得るとともに、その賑わいや文化をもとに表現したものです。
無料で参加できますので、このイベントが文字を楽しむ視点を皆さんの生活に採り入れるきっかけになればと思います。
無料で参加できますので、このイベントが文字を楽しむ視点を皆さんの生活に採り入れるきっかけになればと思います。
紹介したスポットMAP
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ライター/GURUTAI
台東区周辺をぐるっと!グルタイです。「街に文化の合流点を作る」「新しい街の面白がり方を作る」をテーマに台東区の飲食店やイベントを紹介したり、飲食店コラボイベント、街歩きの企画などを行っています。主にInstagramで情報を発信しています。フォローしてイベント等をチェックしてください!















