入場無料！バンダイ本社ビルの展示スペースがトキメキであふれていた

駒形にある株式会社バンダイの本社ビル。1、２階の展示スペースは、誰でも無料で見学できると人気です。『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルやトーマス・エジソンにも出会える？！魂をこめるモノづくりで世界中の人をも魅了しつづけるおもちゃメーカーの歴史は、きっと訪れる人たちの幸せな記憶を蘇らせてくれますよ。

INDEX

01思わず一緒に写真を撮りたくなるエントランス
02受付カウンターでまめっちが案内してくれる！
03憧れのシャアとツーショットが撮れます♡
042000年代の仮面ライダー変身ベルトの歴史やアーケードカードゲームの試遊も
05童心にかえる！ 2階のミュージアムスペース
06大人ゴコロに突き刺さる！ BANDAI SPIRITSのフィギュアやプラモデル
07好奇心を刺激する「トーマス・エジソン特別展」
08駒形遺跡とバンダイ本社の素敵なめぐりあわせ

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思わず一緒に写真を撮りたくなるエントランス

浅草や蔵前の駅から歩いて約５分。

江戸通り沿いにあるバンダイ本社ビルのエントランス脇には、「FAN FUN STREET」と呼ばれる人気キャラクターの立像がずらりと並ぶ小道があります。

観光客はもちろん、偶然通りかかったサラリーマンやお散歩しているファミリーも！足をとめて記念撮影していました。

「実は、1、２階の展示スペースも一般開放しているんです。ベビーカー置き場も完備しているので、小さなお子様連れでもお気兼ねなくお立ち寄りいただけます」と話すのは、バンダイ広報担当の寺島麻利子さん。

子どもはもちろん、大人もわくわくできる展示の見どころをご紹介していただきました。

受付カウンターでまめっちが案内してくれる！

ビルに入ると、一般来館者用受付にいたのは、なんとあの「たまごっち」に登場する「まめっち」です。

タッチパネル式の展示案内では、見学エリアを音声付きで案内してくれます。

そのすぐ近くには、販売されたガシャポンのカプセルを回収・リサイクルして制作された巨大まめっちも。（2019年11月制作）

この立像は、世界で約8270万個出荷された（1996年の販売開始～2019年11月まで）たまごっちの個数にちなんで、8270個のカプセルを使用して作られているのだそう。この迫力は一見してみる価値アリです。

憧れのシャアとツーショットが撮れます♡

１階の展示のなかでも特に見逃せないのが、この白いソファ。

なんとアニメ『機動戦士ガンダム』に登場する大人気キャラクター「シャア・アズナブル」の隣に座ってツーショット写真がとれるんです。

近くでみるとシャアさま、とても小顔。かっこよすぎる。

「皆さんに愛されている人気のフォトスポットです」と寺島さん。これはファンにはたまりませんね。

●子どもの頃の気持ちを思い起こすおもちゃ付きお菓子も

筆者がきゅんとしたのは、このおもちゃ付きのお菓子。

子どもの頃、お菓子売り場でおやつを買う時、食べたいものよりおもちゃにつられて選んでいたことがあったな～という古い記憶が蘇りました。

寺島さん「おもちゃ売り場ってお誕生日や記念日など連れて行ってもらえるタイミングが限られる場合が多いですが、スーパーやコンビニのお菓子の売り場は、お子様にとっては日常的に行ける場所。バンダイのなかにはそんなお子さまにとって身近な場所でも手にとっていただける、おもちゃ付きの食玩や菓子・食品を取り扱っている部署もあるんです」

2000年代の仮面ライダー変身ベルトの歴史やアーケードカードゲームの試遊も

こちらは、仮面ライダー変身ベルトのヒストリーコーナー。

「2000年代からの比較的新しい変身ベルトの展示になりますが、それぞれの違いをじっくり楽しむことができます」と寺島さん。

すぐ横には、「データカードダス」と呼ばれるアーケードカードゲーム筐体も設置されています。

カードはもらえませんが、無料で試遊できるそうです。

童心にかえる！ 2階のミュージアムスペース

黒を基調とした２階のミュージアムスペースでは、1950年の創立当初から現代に至るまで、世界中の人々を魅了してきたバンダイの歴代のおもちゃが展示されています。

●子どもたちに長く愛用してもらいたい

1956年型トヨペットクラウン（1955年11月）

実はおもちゃに品質保証制度を取り入れたのはバンダイが初。
部品の脱落や動力部分を破損した場合、同梱の保証券を添えて送付すれば、2週間以内に修理して返送してくれるというものです。

金属のおもちゃはすぐ壊れるという当時の概念を変え、子どもたちに長く愛用してもらいたいという思いが込められた第一号商品がこの「1956年型トヨペットクラウン」。

子どもたちの好奇心を刺激してやまない、精巧なミニカーの出発点には、そんなあたたかい願いが込められていたんだなと感慨深くなりますね。

●「テレビに出ている本物と同じものが欲しい」という子どもの純粋な願い

仮面ライダー　変身ベルト

こちらは1971年に発売された「仮面ライダー　変身ベルト」。
当時、すでに発売されていた他社メーカー製の変身ベルトは、ピカピカ光ったりくるくる回ったりはしませんでした。

「テレビに出ているものと違う」という自身の子どもの反応をみた当時の企画開発担当者が、電動で光って回る本物志向の変身ベルトを開発したそう。

この「子どもはテレビにでているものと同じホンモノが欲しい」という願いを叶えることが今でもヒーローやヒロインキャラクターの商品を開発するときの軸になっています。

●一大ブームを巻き起こしたたまごっちや伝説のピピンも

思わず「懐かしい！」と声が出てしまったのは、初代たまごっち！

ちなみに近年のたまごっちはウェアラブル型のものもあったり常に進化をしているそう。

筆者が面白いなと思ったのは、この「Pippin Atmark（ピピンアットマーク）」という1996年に発売されたゲーム機。

テレビにつないでインターネットもできるという画期的な商品でしたが、たまごっちとは逆にまったく売れず。
バンダイ史上最大級の200億円規模の赤字を出したという伝説の商品も輝かしく展示されています。

大人ゴコロに突き刺さる！ BANDAI SPIRITSのフィギュアやプラモデル

大人を魅了する展示といえば、「ガンプラ」「TAMASHII NATIONS」「一番くじ」「バンプレスト」などのブランドの商品を展開しているBANDAI SPIRITSのコーナー。精巧に作りこまれたフィギュアはまさに職人技そのものです。

BANDAI SPIRITSが誇るコレクションをじっくり間近で見られるのも、ここならでは。

好奇心を刺激する「トーマス・エジソン特別展」

栃木県のおもちゃのまちバンダイミュージアム内にある「エジソンミュージアム」の発明品の一部を展示しているコーナーは、子どもたちの教育の場としても魅力的です。

●世界を照らし出したエジソンの白熱電球

エジソンの世紀の大発明といえば白熱電球ですよね。

写真の左側は昨今主流になっているLED電球なのですが、その下にあるソケットは1900年製のエジソンが作った時代のもの。

100年以上も前のソケットが現代のLEDに取り付けることができるなんて驚きですよね。

●自動的にパンが裏返る！エジソンのトースター

アメリカのオハイオ州にあるトーマス・エジソンの生家の一部を参考に演出したコーナーも。

実際の展示には触れることはできませんが、このトースター、今でもパンを焼くことができるんですって。
今も使えるなんて、すごいことですよね。

エジソンのモノづくりに対する情熱やアイディア、誰かを喜ばせたいという想像力や人間性は、きっと訪れた子どもたちにとって大きな刺激になるのではないでしょうか。

駒形遺跡とバンダイ本社の素敵なめぐりあわせ

1950年に台東区浅草の菊屋橋の地で創業したバンダイ。

その後、本社は何度か移転を繰り返したそうなのですが、現在の駒形の地に本社ビルを建設する際に行われた遺跡発掘調査で見つかったもののなかに、笛や三重塔などの“おもちゃ”の遺跡が出土したといいます。

寺島さん「おもちゃ会社を建てようとしたらおもちゃが出てきたんです。素敵なめぐりあわせですよね。２Fの展示スペースに発掘された遺跡も展示してあるのでぜひご覧になっていってほしいです」

創業からずっと台東区の地で、みんなの楽しいときを創り続けるバンダイ。
大人も子どももわくわくしながら楽しめる空間です。

今回記事でご紹介できなかった展示品もまだまだたくさんあるので、ぜひ近くへお出かけの際には立ち寄ってみてください。

バンダイ本社ビルの基本情報

所在地／〒111-8081 東京都台東区駒形1丁目4-8 バンダイ本社ビル
■都営地下鉄浅草線「浅草駅」 A1出口徒歩2分
■都営地下鉄大江戸線「蔵前駅」 A6出口徒歩4分
■東京メトロ銀座線「田原町駅」 2番出口徒歩9分
入場料／無料
見学時間／11時～17時（最終入場16：30）
※土日祝・夏季・冬期休暇、会社指定休の際は見学もお休みです。
※社内イベントなどで見学できない場合もあります。
※本記事は2025年6月時点の情報です。最新の情報は株式会社バンダイのホームページ等をご確認ください。