読書用品の専門店!? 浅草橋の『NIR IDENTITY&BOOK』で、本を携えて出かけたくなるブックショルダーに出会う
読書家による、読書家のための、読書用品専門ブランド『NIR IDENTITY&BOOK(ニア アイデンティティ アンド ブック)』。本1冊を入れて持ち歩くことのできる、ミニマルなショルダーバッグが人気だ。そんな一風変わったものづくりのアトリエショップが浅草橋にあると知って、訪ねてみた。
読書家の「欲しい」から生まれたバッグ
『NIR IDENTITY&BOOK』のブランドが生まれたのは2022年春のこと。オープン以降、オンラインショップでの販売がメインだったが、2025年9月にショールームストアとしてのアトリエショップを浅草橋にオープンした。
ブックショルダーを開発したきっかけは「自分が欲しかったから。商品化する予定ではなかったんです」と代表の武藤茜さん。もともとはIT企業に勤めていた、いち読書家だ。「こういうものが欲しいとバッグデザイナーの姉に話したら、設計して知り合いの職人さんに依頼してつくってくれたんです」。
その頃はちょうど、スマホショルダーが流行り出した時期。サコッシュのような小型のポーチを肩から下げることが定着し始めていたといえるかもしれない。武藤さんがそのブックショルダーを使っていると、周囲から「かわいい」「自分もほしい」と言ってもらえたそうだ。
「でも、1つだけ作るとなると、とても高価になってしまうので、クラファンをやってみようと思いました」
ブックショルダーを開発したきっかけは「自分が欲しかったから。商品化する予定ではなかったんです」と代表の武藤茜さん。もともとはIT企業に勤めていた、いち読書家だ。「こういうものが欲しいとバッグデザイナーの姉に話したら、設計して知り合いの職人さんに依頼してつくってくれたんです」。
その頃はちょうど、スマホショルダーが流行り出した時期。サコッシュのような小型のポーチを肩から下げることが定着し始めていたといえるかもしれない。武藤さんがそのブックショルダーを使っていると、周囲から「かわいい」「自分もほしい」と言ってもらえたそうだ。
「でも、1つだけ作るとなると、とても高価になってしまうので、クラファンをやってみようと思いました」
そうして、2021年12月にクラウドファンディングを開始。実際に始めてみると、プロダクトの思想やニーズに共感してくれる人が多く、商品撮影を有志で手伝ってくれる人も現れた。30個以上なら現実的な値段でつくれるだろうという算段だったが、最終的に舞い込んだオーダーは170個! さらに、オーダー分を製作・販売した後も「次の販売はいつですか」「大きいサイズはありますか」「他の色はありますか」という問い合わせが相次ぐほどの人気だった。
「このプロダクトを欲しいと言ってもらえる限りは作っていこう、というスタンスでブランドをスタートさせました」と武藤さん。手がけていた別のブランドやお姉さんの本業のタイミングにも区切りがついたことから、本格的な着手を決意した。
「このプロダクトを欲しいと言ってもらえる限りは作っていこう、というスタンスでブランドをスタートさせました」と武藤さん。手がけていた別のブランドやお姉さんの本業のタイミングにも区切りがついたことから、本格的な着手を決意した。
シンプルだけど痒いところに手が届く
そんな経緯で誕生した「読むしかできないブックショルダー」は、読書家として細部までこだわり抜いた仕様が魅力だ。
一見は、ちょっぴり大きめのスマホショルダーのよう。ファスナーがコの字にぐるりと付いていて、本を開くようにして開けられる。大小いくつかのポケットもついていて、小銭やカード類を入れておくことも可能。形はどの商品も基本同じもので、色、サイズ、素材のバリエーションがある。文庫本サイズは20種ほど、単行本サイズも10種ほどあり、さらに新書サイズも展開中だ。
混んでいる電車のなかでも、ごそごそと鞄のなかを探ることなく本を開けるし、さっと戻すこともできる。スキマ時間を読書に充てたい人にとっては、このうえなくぴったりな商品だ。
一見は、ちょっぴり大きめのスマホショルダーのよう。ファスナーがコの字にぐるりと付いていて、本を開くようにして開けられる。大小いくつかのポケットもついていて、小銭やカード類を入れておくことも可能。形はどの商品も基本同じもので、色、サイズ、素材のバリエーションがある。文庫本サイズは20種ほど、単行本サイズも10種ほどあり、さらに新書サイズも展開中だ。
混んでいる電車のなかでも、ごそごそと鞄のなかを探ることなく本を開けるし、さっと戻すこともできる。スキマ時間を読書に充てたい人にとっては、このうえなくぴったりな商品だ。
「私自身は持ち歩くなら文庫版一択だったのですが、単行本サイズが欲しいという声も多く、実際につくってみたらよく売れるんです。雪国では雪が入ってしまうから上にファスナーが必要だったり、厚着をするからショルダーは長い方がよかったりといった話も仕様に取り入れました。目から鱗だったことや、お客さまから教えてもらったことがすごく多いですね。読書は、地域や性別、年齢も問わずできる趣味なので、本を読むスタイルって本当に人それぞれなんだってことをすごく感じます」
本を読むときの潜在的なニーズを掘り当て、読書家たちの支持を集める『NIR IDENTITY&BOOK』。姉妹でうまく役割分担し、家族だからこそ遠慮なく意見を言い合えることも、プロダクトをよりよくしていくことにつながっているという。
「姉は美大を出ていますが、私自身はものづくりの勉強はしていません。誰がどんなことに困っているのか、それを使うのはどんなシーンか、といったことを考える企画がメイン。世の中のちょっとした不便や不満を解決できるものを作りたいという思いがあります。ものづくりに責任を持つデザイナーの姉と、みんなの心地よさの実現に責任を持つ私で分担しているという感じですね」
「姉は美大を出ていますが、私自身はものづくりの勉強はしていません。誰がどんなことに困っているのか、それを使うのはどんなシーンか、といったことを考える企画がメイン。世の中のちょっとした不便や不満を解決できるものを作りたいという思いがあります。ものづくりに責任を持つデザイナーの姉と、みんなの心地よさの実現に責任を持つ私で分担しているという感じですね」
オフラインのつながりができる場を
オンラインがメインの販路だった『NIR IDENTITY&BOOK』が、なぜ実店舗であるこのアトリエショップをオープンしたのか。そこには、オフラインのつながりの重要性を実感した浅草橋エリアとの縁があった。
『NIR IDENTITY&BOOK』が走り始めたころに武藤さんがアトリエにしていたのが、「台東区デザイナーズビレッジ」。ファッション、雑貨、デザインなどの分野で起業を目指すクリエイターを支援する施設で、浅草橋駅から北へ徒歩15分ほど、新御徒町駅が近い旧小島小学校の校舎を活用している。
『NIR IDENTITY&BOOK』が走り始めたころに武藤さんがアトリエにしていたのが、「台東区デザイナーズビレッジ」。ファッション、雑貨、デザインなどの分野で起業を目指すクリエイターを支援する施設で、浅草橋駅から北へ徒歩15分ほど、新御徒町駅が近い旧小島小学校の校舎を活用している。
武藤さんは2024年にデザイナーズビレッジを卒業後、浅草橋のシェアオフィスを事務所として借り、2カ月に一度ほど併設のギャラリーで販売も実施。そこで、お客さんと会話することの重要さを実感したという。「実際に来ていただける場所があることで、オフラインのつながりに意味をすごく感じるようになりました。お互いに読書家なので、商品づくりにもすごく影響をもらえるんです」。
そんなとき、『古書みつけ』の隣に空きが出て、書店の隣に読書用品専門店ができるという理想的な立地と相成った。問屋街で“ものづくり欲”がむくむくと湧きそうなエリアだが、書店はあまり多くない。そんな浅草橋で、新たな読書文化が広がる起点になりそうだ。
そんなとき、『古書みつけ』の隣に空きが出て、書店の隣に読書用品専門店ができるという理想的な立地と相成った。問屋街で“ものづくり欲”がむくむくと湧きそうなエリアだが、書店はあまり多くない。そんな浅草橋で、新たな読書文化が広がる起点になりそうだ。
「今後は、細く長く続けていきたいですね。丈夫で長く使っていただけると思うので、人生で1回の買い物になる人も多いと思います。しょっちゅう会える間柄ではないからこそ、折を見て思い出してもらえるような、緩やかな関係でいたいです」
読書が趣味である限り一緒にいられる、長く付き合っていけるブランド『NIR IDENTITY&BOOK』。読書家はもちろん、最近はなかなか本が読めていないという人もぜひ、公式ショップを覗いてみたり、浅草橋のアトリエショップに足を運んでみてほしい。日常のちょっとした「あったらいいな」を叶えてくれるだけでなく、読書の楽しさを改めて感じさせてくれる商品が待っている。
読書が趣味である限り一緒にいられる、長く付き合っていけるブランド『NIR IDENTITY&BOOK』。読書家はもちろん、最近はなかなか本が読めていないという人もぜひ、公式ショップを覗いてみたり、浅草橋のアトリエショップに足を運んでみてほしい。日常のちょっとした「あったらいいな」を叶えてくれるだけでなく、読書の楽しさを改めて感じさせてくれる商品が待っている。
「NIR IDENTITY&BOOK」アトリエショップ 基本情報
住所:台東区柳橋1-6-10
アクセス:JR・地下鉄浅草橋駅から徒歩3分
営業日・営業時間:月1〜2回、公式SNSで告知
公式SNS:https://www.instagram.com/nir_book_official/
公式ショップ:https://shop.nir-book.com/
アクセス:JR・地下鉄浅草橋駅から徒歩3分
営業日・営業時間:月1〜2回、公式SNSで告知
公式SNS:https://www.instagram.com/nir_book_official/
公式ショップ:https://shop.nir-book.com/
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ライター/中村こより
1993年東京生まれ、北海道育ち。坂のある街に憧れて2020年から谷中在住。
街を歩いたりお店の話を聞いたりする記事をよく書いています。
好きなものは凸凹地形、地図、路上観察、夕立。
















