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「KIMOTO GLASS TOKYO」の器で食をより楽しく

「KIMOTO GLASS TOKYO(木本硝子)」の器で食をより楽しく

モノづくりのまちとして知られる台東区。新御徒町にある「KIMOTO GLASS TOKYO」は、ガラス製品を卸すだけでなく、唯一無二のデザインや使い心地の良いガラス食器を手掛ける、いわばガラス製品の総合プロデューサーです。
お土産物としても人気の高いKIMOTO GLASSの魅力を、三代目の木本社長に伺いました。

木本硝子90年の歴史

  • 外観
    外観
  • ショールーム内
    ショールーム内
  • 製造工程
    製造工程
  • KIMOTO GLASS TOKYO
    KIMOTO GLASS TOKYO
1931年(昭和6年)に台東区の旧小島町で創業。現在は三代目の木本誠一さんが社長を務めています。親戚にガラス食器の飲食店専門業者がいたため、木本硝子はプロ向けではなく一般消費者向けの卸を始めました。

木本さんは大学でマーケティングを学び、三菱電機に入社。4年間働いたのちに実家に戻ってきました。長く百貨店と取引を続けてきた木本硝子でしたが、木本社長が就任してからは「自分たちで企画してオリジナリティのある商品を作ろう」と、KIMOTO GLASS TOKYOをブランド化。自分たちがプロデューサーとして企画をし、デザイナーにデザインしてもらい、地域の職人さんに商品を作ってもらうという現在のスタイルを確立しました。

さまざまな企業からOEM(他社ブランド製品の製造)の依頼も多く、ウイスキーの山崎や、ラグジュアリー百貨店のバーニーズニューヨーク、ゴジラと日本橋三越本店とのコラボレーショングラスの製造なども手掛けています。

斬新でモダンな「黒」の江戸切子

  • 多様なデザインの黒の江戸切子(写真提供:木本硝子)
    多様なデザインの黒の江戸切子(写真提供:木本硝子)
KIMOTO GLASS TOKYOのおすすめを尋ねると「うちはやっぱりこれ」と見せてくれたのが、黒の江戸切子。普段見る切子は赤や青が多かったのですが、黒の製品を見たのは初めて。

黒というよりも漆黒というのがふさわしい、深みのある黒。加えて、ガラスならではの透明感も感じられる作品です。

「いままで誰もつくらなかった」という黒の江戸切子は、シックでモダンなデザイン。第五回東京の伝統的工芸品チャレンジでも大賞を受賞しています。

伝統を守るだけでなく、新たな世界観を創造するのがKIMOTO GLASS TOKYOなのです。

普段使いからお土産まで 多彩な品ぞろえ

  • 日本酒も日本茶も楽しめるグラス
    日本酒も日本茶も楽しめるグラス
ショールームにずらりと並ぶ製品の数々。どれも眺めているだけで楽しいうえに、飲み物の味わいを最大限引き出せるよう工夫されています。ワインやビール、日本酒、お茶…それぞれにぴったりの器が必ず見つかるのが魅力のひとつ。
  • 「funew」シリーズ(写真提供:木本硝子)
    「funew」シリーズ(写真提供:木本硝子)
また、こちらのシリーズ「funew」(ふにゅ)は、廃棄されるワインやシャンパンのガラスボトルを再利用する「アップサイクル」の観点から生まれた製品です。

アクセサリートレイとして使うのもオシャレ!

酒×食×器の「トリプリング」体験を提案

  • 日本酒の味わいに合わせたグラス
    日本酒の味わいに合わせたグラス
  • 片口とおちょこ
    片口とおちょこ
テーブルウェア全般をプロデュースするKIMOTO GLASS TOKYO。
ビールやワインをおいしく飲める器もありますが、中でも日本酒の酒器が多く、その数なんと130種類以上!
木本社長が日本酒好きで50年ほど飲んでいるから、というのも理由の一つだそうです。

さらに、お酒とお料理と器の相乗効果を楽しめる「トリプリング」も提唱されています。
その想いや背景を深掘りしました!

硝子専門問屋だからこそ見える 日本酒と器の可能性

  • 石川
    石川
    そもそも、日本酒のグラスだけで130種類以上もあるのはどうしてですか?日本酒好きの筆者としては嬉しい限りですが。
  • 木本社長
    木本社長
    私ももともと日本酒が大好きなんだけど、これまで器はいわゆる「ぐい飲み」が一般的でした。ただ、せっかくのおいしい日本酒を飲むときに、「自分が使いたいグラスがない」と思ったんです。ならば自分でつくればいい、と。
  • 石川
    石川
    おっしゃる通り、日本酒はグラスの形状によって、全く味わいの感じ方が変わりますよね。グラスで提供されるお店は増えていますが、確かに日本酒は基本的に1種類のグラスで提供されることが多いような。
  • 木本社長
    木本社長
    そうそう。ワインはブルゴーニュやボルドーなど、赤・白やそれぞれの味わいに合わせたグラスがあるのに、日本酒にはない。せっかくお米や製法にこだわっている日本酒なんだから、その良さをもっと感じてもらえるグラスを、といろいろ仮説を立てて検証したんです。
  • 石川
    石川
    そんな開発秘話があったんですね! 酒蔵さんの反応はどうでしたか?
  • 木本社長
    木本社長
    仲のいい酒蔵さんにアイデアを話すと「木本さん、ぜひやろう!」と言ってくれて。いままでの価格競争とか、サービス競争ではなく、日本酒の価値を上げるという発想で、まだまだ可能性が無限にあると思うんです。さらに付加価値を高めるために考案しているのが、「トリプリング」という考え方。
  • 石川
    石川
    お酒とお料理で「ペアリング」はよく聞く言葉ですよね。初めて聞く言葉です!
  • 木本社長
    木本社長
    料理とお酒だけでなく、器も合わせて三位一体の相乗効果を生み出すことで、料理もお酒もよりおいしく味わえる。お客さんが喜んでくれて、お店やお酒のリピーターになる可能性だってある。まだまだブルーオーシャンだと思っているんです。酒蔵だけ、飲食店だけ、私たちだけの努力じゃなかなか価値を上げていくのが難しい世の中で、「トリプリング」を合言葉に、いわばチームとしてすべての価値をあげていこうと思っています。
  • 石川
    石川
    みんなが幸せになれる、素敵な考え方ですね。木本社長、ありがとうございました!
コラム
KIMOTO GLASS TOKYO 基本情報
お店外観

・住所:〒111-0056 東京都台東区小島2丁目18-17
・都営大江戸線・つくばエクスプレス新御徒町駅 A4出口徒歩3分

営業時間:10時~17時(土日祝休)

※来店には予約が必要です。インターネットでのご購入をお勧めしております。

各種SNSはこちら

東上野の「GASHUE」でトリプリング体験

  • GASHUE外観
    GASHUE外観
そんな思いが詰まったKIMOTO GLASS TOKYOの器で日本酒を楽しめるお店が、東上野にある「GASHUE」さん。

木本硝子さんからは歩いて10分ほどのところにあります。
  • 味わいに合わせたグラスで提供
    味わいに合わせたグラスで提供
店内には常時50種類以上の日本酒が揃えられていて、注文すると一番おいしく味わえるグラスで提供してくれます。

1杯60mlから注文できるので、きっと自分好みの味わいに出会えるはず。
  • 飲み比べセットとおばんざい盛り合わせ
    飲み比べセットとおばんざい盛り合わせ
どれにしようか迷う方は飲み比べのセットがおすすめ。

味わいの特徴が異なる4種のお酒(おまけの1種類つき)が楽しめますよ。
  • おばんざい六種盛り合わせ(二人前1,780円・税込)
    おばんざい六種盛り合わせ(二人前1,780円・税込)
KIMOTO GLASS TOKYOのグラスで日本酒の良さを最大限引き出して提供してくれるうえ、「おばんざい六種盛り合わせ」と合わせて味わうことで、初めての「トリプリング体験」ができるのが魅力。

日本酒初心者の方から詳しい方や資格を持っている方まで、幅広いお客さんが訪れるお店です。
  • 英語メニュー
    英語メニュー
実際に筆者もKIMOTO GLASS TOKYOの器で「而今」を飲み比べてみたところ、提供時のグラスが一番華やかさを感じられ、おいしく飲むことができました。どのお料理との相性がいいか自分で探すのも楽しいです。

「KIMIOTO GLASS TOKYOの器を手に取ってみたい」「飲み比べてみたい」という方はぜひ訪れてみてくださいね。

英語メニューもあるので、外国の方でも楽しめるお店です。

Premium Sake Pub GASHUE店舗情報

  • お店内観
    お店内観

・住所:〒110-0015 東京都台東区東上野2丁目13-5
 JR 上野駅 広小路口 徒歩7分
 地下鉄銀座線・日比谷線 上野駅 3番出口 徒歩3分
 都営大江戸線 上野御徒町駅 徒歩5分
・営業時間
 月~金 11:30 - 14:00/17:00 - 23:00
 土 16:00 - 23:00
 日曜定休

☆毎月、蔵元さんを招いたイベントを開催!(詳しくはSNSにて)
☆食べログからのネット予約がおすすめです。

<Instagram>
https://www.instagram.com/gashue_0117/
<X>
https://x.com/pgashue

今回紹介したお店の位置情報

KIMOTO GLASS TOKYOとGASHUEの位置はこちら。
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コラム
ライター/石川奈津紀

台東区在住7年目。
きき酒師の資格を持つアナウンサーとして、
酒蔵へのロケや日本酒イベントMC、
お酒の造り手へのインタビューなどを行い、
ライターとしても活動。
現在、朝の経済番組にレギュラー出演中。
※本記事は2025年6月時点の情報です。最新の情報は公式サイト、公式SNSをご確認ください。

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