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重要文化財「旧東京音楽学校奏楽堂」

【無料でも楽しめる】上野恩賜公園で「名建築&アートめぐり」

上野恩賜公園(上野公園)には美術館や博物館、動物園など観光スポットが多く、見学や体験など目的を持って訪れる方がほとんどかもしれません。でも今回私がオススメしたいのはぶらっとフォト散歩。上野に来るついでに気軽に立ち寄れるフォトジェニックな建築やアートスポットをご紹介します。公園内の広場ではイベントの開催も多く、土日祝日はフリーマーケット、ヘブンアーティストのパフォーマンス、キッチンカーなどとの遭遇率も高め。何度訪れても、どんなシーズンでも、外国人観光客も、老若男女が楽しめる公園です。

名建築の外観を愛でよう

  • 上野公園噴水広場から見た「東京国立博物館」
    上野公園噴水広場から見た「東京国立博物館」
上野には名建築がたくさんあります。
世界文化遺産に登録をされた「国立西洋美術館」は言わずもがな、優れた建築は機能はもちろん見た目も素晴らしいのです。

好みの建築を見つけたら、建築家、建築技術や建材などを調べるも良し。
写真が好きならさまざまな角度から撮影するもまた良し。
写生をしている方もよく見かけます。

名建築散歩モデルコース

  • 重要文化財「トーハク・本館」
    重要文化財「トーハク・本館」
  • 重要文化財「トーハク・表慶館」
    重要文化財「トーハク・表慶館」
  • 登録有形文化財「黒田記念館」
    登録有形文化財「黒田記念館」
  • 明治期を代表するルネッサンス様式「国際子ども図書館・レンガ棟」
    明治期を代表するルネッサンス様式「国際子ども図書館・レンガ棟」
  • 重要文化財「旧東京音楽学校奏楽堂」
    重要文化財「旧東京音楽学校奏楽堂」
上野公園の噴水広場の先に見えるのが日本ギャラリーになっている「東京国立博物館・本館(以下トーハク)」。
その左手がイベントなどが開催される表慶館(2枚目)、右手が東洋館です。

「黒田記念館(3枚目)」もトーハク構内という位置付けですが道を隔てるので一度門を出ます。
正門から出た場合、トーハク本館や表慶館を右に見ながら道沿いを進んだ交差点に「黒田記念館」があります。
観覧料は無料なのでぜひ入館をして黒田清輝作品もご覧ください。

さらに黒田記念館を左に見ながら進んだ左手が大人も利用できる「国際子ども図書館(4枚目)」、交差点に戻り横断歩道を公園側に渡ると「旧東京音楽学校奏楽堂(5枚目)」。この順番で巡ると効率よく散策できます。
【オススメモデルコース】 
トーハク・本館→トーハク・表慶館→黒田記念館→国際子ども図書館・レンガ棟→旧東京音楽学校奏楽堂
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国立科学博物館の屋外展示に注目!

  • 国立科学博物館外観と屋外展示「シロナガスクジラ」
    国立科学博物館外観と屋外展示「シロナガスクジラ」
国立科学博物館の屋外展示をご存知でしょうか?
全長30メートルの「シロナガスクジラ」と言われれば思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。
他にも日本の発展に貢献をした屋外展示をご覧になれば、当時を知る方も知らない方も知的好奇心を刺激されるのでは。

屋外展示の素敵なところは、空や木々など周りの景色と一緒に撮影ができること。
季節や時間によって異なる光や雲の形や木々の色とともに楽しみましょう。

細やかな再現性、科学技術の粋を感じる屋外展示

  • 「シロナガスクジラ」胴体の斑紋と義眼に注目!
    「シロナガスクジラ」胴体の斑紋と義眼に注目!
  • 国立科学博物館屋外展示「D51形蒸気機関車」
    国立科学博物館屋外展示「D51形蒸気機関車」
さっそく国立科学博物館の屋外展示からシロナガスクジラをご紹介します。
胴体にある斑紋は2013年の修復で加わったもの。さらに塗装だった目を義眼に替えるなど修復時には最新の研究が反映されます。

他の屋外展示には、
・昭和50年まで走行をしていたD51形蒸気機関車
・昭和45年に人工衛星を打ち上げた発射台
・精度の高い鋳造物を作る技術「フルモールド鋳造」で作られた地球儀
などがあります。ぜひ建物の周りを散策して探してみてください。

ピクトグラムや案内板に潜んだアートを探そう

  • 「足元に気をつけてのピクトグラム」トーハク本館北側庭園
    「足元に気をつけてのピクトグラム」トーハク本館北側庭園
  • 「スロープありのピクトグラム」トーハク法隆寺宝物館
    「スロープありのピクトグラム」トーハク法隆寺宝物館
  • 「パンダ耳型」上野動物園案内板
    「パンダ耳型」上野動物園案内板
  • 「江戸時代の高札」モチーフの案内板は池波正太郎作品の舞台に設置
    「江戸時代の高札」モチーフの案内板は池波正太郎作品の舞台に設置
ピクトグラムとは絵文字など見た目で分かる案内用の図記号。
外国人観光客やお子さまにも分かりやすく、観光地などではよく見かけます。

上野公園一帯は国立科学博物館、国立西洋美術館、東京国立博物館など国営施設が多く、ピクトグラムでの案内やイヤホンガイドなど誰にでもやさしい環境が整っています。
そんな便利でやさしいピクトグラムや案内板ですが、少し見方を変えるとアートにも見えてきます。

私がアートを感じた案内板をご紹介します。(画像をスライドさせてみてください!)

ご当地デザイン「ポスト・マンホールふた」コレクション

  • 「トーハクポスト」は創立150年ロゴと唐草模様がモチーフ
    「トーハクポスト」は創立150年ロゴと唐草模様がモチーフ
  • 「パンダポスト」は上野動物園表門の近くで見ることができる
    「パンダポスト」は上野動物園表門の近くで見ることができる
  • 「ポケふた(ポケモンデザインマンホールふた)」は国立科学博物館前で
    「ポケふた(ポケモンデザインマンホールふた)」は国立科学博物館前で
ポストやマンホールのふたには地域の特色を反映したデザインが多くあります。
その特性を活かしてデザインをカードにしたご当地マンホールカードを配布している地域もあるほど。
実は私もユニークなデザインのポストやマンホールふたを見かけるたびに写真を撮り、コレクションをしています。

そして国立科学博物館前にはあの人気キャラクターのマンホールふたも。
国立科学博物館では設置後に巡回展「ポケモン化石博物館」も開催されました(※会期は終了しています)。

おわりに

今回は上野公園で楽しめる、ほぼ無料(入場の際は要入場料)のアートをご紹介しました。
上野公園は無料でも十分に楽しめますが、せっかくいらしたならポスターやのぼりを見て気になった展示もご覧になってみてください。
常設展を見たことがあっても意外なコンセプトの企画展が開催されていることがあります。

私が東京国立博物館を訪れた際は「HelloKitty展」が開催されていました(混雑していたのでこちらは計画的に訪れるのが良さそう)。
また、お疲れ気味の方は不忍池のベンチやカフェなどでまったりゆったりリフレッシュするのもオススメです。
桜の季節に限らず芝生にピクニックシートを敷いてまったりされている方も。

色々な楽しみ方ができる上野公園、ぜひ皆さま好みの過ごし方を探してくださいね。
※本記事は2024年11月時点の情報です。最新の情報は各施設の公式サイト、公式SNS等をご確認ください。

上野恩賜公園の位置情報

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コラム
ライター/成海まお

旅や食のライターをしている”まお”です。
下町の風景とモノづくりが好きで蔵前や稲荷町に住んでいました。
浅草・上野・蔵前の地元情報から台東区内の名所・新名所・穴場スポットまでディープな魅力をガイドします。

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