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クラフトジンの蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」の魅力

クラフトジンの蒸留所「東京リバーサイド蒸溜所」の魅力

台東区にはビールやワインの醸造所がありますが、実はクラフトジンの蒸留所があるのをご存じですか?蔵前駅から徒歩3分ほどの場所にある「東京リバーサイド蒸溜所」。(エシカル・スピリッツ株式会社が運営)
2021年に蔵前で蒸留所がスタートし、これまでに150種類以上のクラフトジンを生み出してきました。
今回はエシカル・スピリッツのお酒の楽しみ方や蒸留所の特長など、たっぷりと魅力を伺いました。

近年急拡大!クラフトジンとは?

  • エシカル・スピリッツのクラフトジン
    エシカル・スピリッツのクラフトジン
ジンとは、大麦やトウモロコシといった穀物を原料としたお酒に、ジュニパーベリーをはじめとするボタニカルを漬け込み蒸留したお酒のこと。元はオランダの薬酒とされていたといいます。
実はクラフトジンの製造方法として明確な定義はなく、ビールや酒粕焼酎などさまざまな”酒”を原料に、多様な副原料を取り入れたものをクラフトジンと呼びます。2016年ごろから日本にブームが到来、いまやクラフトジンの蒸留所は全国に100か所以上の広がりをみせ、江東区の深川や港区の虎ノ門など都内でもジンを蒸留しています。

きっかけは酒粕 未利用食材を”エシカル”なジンに

  • 蒸留所内
    蒸留所内

そんななか2020年に創業したのが「エシカル・スピリッツ」。きっかけは、現在の会長が日本酒のセレクトショップを営んでいた際、各蔵から酒粕の処理に困っていると聞いたことです。「酒粕から焼酎を作り蒸留してジンにすれば、廃棄されるはずの食材を活かせるのでは」と、エシカル・スピリッツを立ち上げたのがはじまり。2021年には蔵前に「東京リバーサイド蒸溜所」を設立しました。蔵前は古いモノづくりの技術とリノベーションしたビルや倉庫など新しい雰囲気が融合した場所であり、昔米蔵でもあったことから、この場所に蒸留所を設立することになりました。
  • 本場ヨーロッパでも高く評価された「LAST」シリーズ
    本場ヨーロッパでも高く評価された「LAST」シリーズ
エシカルとは、直訳すると「倫理的な」という意味。現代では、人や環境、地域に配慮した持続可能な考え方や行動のことをいいます。エシカル・スピリッツでは、「廃棄されるかもしれないとしてもまだ可能性がある」という考えのもと、酒粕のほかカカオやオレンジの皮といった捨てられるはずの食材、これまで人の口に入ることのなかった原料を必ず使用してクラフトジンを作っています。もったいないを減らしたいという思いから、企業側からも「これはジンになりませんか?」という問い合わせが絶えないのだそうです。

台東区に根差したジン

実はエシカル・スピリッツは台東区とのつながりも深く、区内の企業とのコラボや地域住民に向けたサービスも行っています。先日の「台東区を肌で感じる ノーガホテル上野東京」記事で取り上げた「ノーガホテル上野東京」ともイベントを行っているほか、様々な取り組みも。
  • 蒸留担当 新納さん(写真提供:エシカル・スピリッツ)
    蒸留担当 新納さん(写真提供:エシカル・スピリッツ)
ジンのなかでも、蒸留して出てくる液体の前半部分である「ヘッド」と後半部分の「テール」。おいしさや管理の点から通常はカット(取り除かれ)されますが、1階のオフィシャルストアでは限定販売。自社の”もったいない”も活用しています。
  • (写真提供:エシカル・スピリッツ)
    (写真提供:エシカル・スピリッツ)
限定ボトルのラベルデザインは蔵前にある就労継続支援B型事業所「アトリエにっと」さん協力のもと、飲んだ味わいをラベルデザインにそのまま表現しています。
1階のオフィシャルストアではドリンクのテイクアウトやボトルの購入が可能で、台東区在住の方はボトル商品が10%オフになるサービスもあります。

150種類以上!「エシカル・スピリッツ」の多彩な味わい

  • これまで作られたクラフトジン
    これまで作られたクラフトジン
ベーシックなものから限定品まで、これまで150種以上のジンを生み出してきたエシカル・スピリッツ。
これまで使われてこなかった食材はもちろん、製造過程で狙い通りの味わいにならなかった日本酒や、コロナ禍で在庫が余って飲み頃を過ぎてしまったビールなど、幅広い食材やお酒をジンにしてきました。
「商品が売り切れ、もう販売できない」=「未活用素材を使い切った」ことを意味するため、とても喜ばしいことなのだそうです。
  • LAST EN-縁-
    LAST EN-縁-
こちらは、規格外となってしまった山口県の日本酒「獺祭」を蒸留して、果汁を絞ったあとのゆずや、コーヒーを抽出した後の粉、ビール製造に使われたあとのホップなど14種の「もったいない素材」を活用。農園や新興企業から上場企業まで協力した、全国の”もったいない”を詰め込んだ商品です。
”LAST”には、「最後」と「続く」の2つの意味があります。商品名には、最後に残された素材を、今後に続くものへと変えていこうという想いと、各社・各地域との”縁(EN)”が詰まっているのです。
  • 写真左:エシカルジン KYOTO PEPPER ÉTHIQUE、写真右:エシカルジン CACAO ÉTHIQUE
    写真左:エシカルジン KYOTO PEPPER ÉTHIQUE、写真右:エシカルジン CACAO ÉTHIQUE
こちらは、まだ知らない、口に入れることの少ない素材のおいしさを楽しむシリーズ。京都産のとうがらし「京の黄真珠」を使ったジンと、カカオの皮を使ったジン。香りを楽しむジンにはどちらもぴったりの原料なのだそうです。

おすすめは月に1度の蒸留所ツアー(要予約)

  • 蒸留設備も間近で見られる
    蒸留設備も間近で見られる
「エシカル・スピリッツ」「東京リバーサイド蒸溜所」のことをもっと知りたいという方は、ぜひ蒸留所ツアーに参加してみてください。クラフトジンの製造工程やエシカル・スピリッツについて、実際の蒸留設備を目の前に、直接説明を聞くことができます。開催は月1回、HPからご予約ください!

2階のバーでオリジナルカクテルと創作料理を

  • (写真提供:エシカル・スピリッツ)
    (写真提供:エシカル・スピリッツ)
蒸留所の隣の階段を上がると、2階には隠れ家のようなBar&Diningが。こちらでは、エシカル・スピリッツのジンをオリジナルのカクテルなどで楽しめるほか、ジンにもぴったりのお料理を楽しめます。エシカル・スピリッツのジンにはさまざまな原料が入っているため、合わせられる食事の幅も広いのが魅力。
食事を楽しんだ後に気に入ったボトルを購入することも可能です。
コラム
小野 力 CEOからのメッセージ
隅田川流れる台東区は、問屋街もあり、また、外国人観光客も多く訪れる浅草寺もあり、さまざまなものや人が行き交う場所だと捉えています。そんな東京・台東区だからこそ、ひとつの地域に特化することなく、全国から、さまざまな素材を受け入れたものづくりができると考えています。もったいない素材からできたエシカルジンのおいしさをぜひ蒸溜所でご体験いただきたいです。

基本情報

東京リバーサイド蒸溜所 (エシカル・スピリッツ)

・住所:東京都台東区蔵前3-9-3 臼井ビル
 1階 オフィシャルストア
 2階 Bar&Dining Stage

・アクセス:都営大江戸線 蔵前駅A5,A6出口 徒歩3分
 都営浅草線 蔵前駅A0出口 徒歩3分
 東京メトロ銀座線 田原町駅 徒歩6分

★営業時間やお休みについてはSNSをご確認ください。

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MAP

エシカル・スピリッツの位置はこちら。
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コラム
ライター/石川奈津紀
2018年から台東区在住。
きき酒師の資格を持つアナウンサーとして、
酒蔵へのロケや日本酒イベントMC、
お酒の造り手へのインタビューなどを行い、
ライターとしても活動。
現在、朝の経済番組にレギュラー出演中。

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