メニューを閉じる
日本の書く文化を継承し楽しみ方を提案する「カキモリ」~ものづくりのまち蔵前から

日本の書く文化を継承し楽しみ方を提案する「カキモリ」~ものづくりのまち蔵前から

2010年に台東区蔵前で「カキモリ」を創業した株式会社ほたか。移転した今も蔵前の西(三筋)の地でオーダーノートで人気の「カキモリ」(1F)、インクを自身で調色できる「Inkstand by Kakimori (以下 Inkstand)」(M2F)を運営。店ではオーダーメイドのほか、ペンやペンレストなど書くことにこだわる文房具を販売しています。「カキモリ」が提案をしてくれる品々は気持ちを切り替えるスイッチであり、自分や人と向き合い交流するためのアイテム。私がそう感じながら愛用しているオーダーノートを中心にご紹介してまいります。

手軽で贅沢、自分を鼓舞するためのアイテム

  • カキモリで作る自分好みのオーダーノート
    カキモリで作る自分好みのオーダーノート
  • 自分好みのノートに何かを書いてみよう
    自分好みのノートに何かを書いてみよう
コロナ禍を経て自分の暮らしを見つめ直した方が多いと思います。毎日を丁寧に暮らしたいと考えるきっかけにもなりました。とはいえ、生活を変えるというのは簡単ではありません。そこで気分転換や環境変化を作り出すためにオススメしたいのが「カキモリ」のオーダーノートです。

ノートをオーダーしてそこに何かを書くことは、移住・転職・習い事などと比べると時間もお金もかかりません。手軽なのに贅沢で満ち足りた気分になれる。好きなデザイン、色、手触りのノートを開けるときはいつも、何とも言えない幸福感が訪れます。そして書くことはきっと未来へとつながっていく。それが世界にひとつだけの100%自分好みのノートの力です。ぜひあなたもオリジナルのノートを手に入れて好きなことを自由に書いてみてください。

オーダーノートを作る

  • 店内に美しく陳列されているオーダーノートのパーツ
    店内に美しく陳列されているオーダーノートのパーツ
早速ノートのオーダーをシミュレーションしてみます。店舗へ赴く前に用途とデザインの方向性だけでも決めておくのがオススメ。パーツの種類が豊富で選択肢が多く、ノープランだと迷ってしまいかねません。最終的には直感で選ぶとしてもイメージをしておくのは有効です。公式サイトを覗いておくとイメージを広げやすいと思います。

例えばこんな風に。目標と行動を書くためのノートだから表紙は力強いデザインにしよう。料理レシピに絵も添えたいからドットの中紙を選ぼう、などと。
  • 素敵なデザインばかりの表紙からお気に入りを選びだす喜び
    素敵なデザインばかりの表紙からお気に入りを選びだす喜び
  • 触って色合せして納得して選べる店舗でのオーダー
    触って色合せして納得して選べる店舗でのオーダー
  • 紐をくるくる巻いて留める封かん留めタイプ
    紐をくるくる巻いて留める封かん留めタイプ
  • 試し書きをしながらどんな中紙にしようかと思案
    試し書きをしながらどんな中紙にしようかと思案
  • オプションで文字の箔押しを追加するのも素敵
    オプションで文字の箔押しを追加するのも素敵
選ぶのは主に表紙、中紙、リングの色、留め具。お好みで角金(かどかね)や文字の箔押しも追加できます。角金とは表紙の角に付ける金属製の補強パーツのことで擦り切れや折れを防ぐ役割のほか、重厚さや上品さを演出する装飾としても用いられます。

また、店舗では表紙の素材を手に取ったり試し書きをすることができます。私がオーダーをした時は表紙選びに特に時間がかかりました。とにかく素敵なデザインが多くて。事前にスタイリッシュなテイストにしようと決めていたのに可愛らしい雰囲気の表紙にも惹かれてしまったんです。そんな時間もまた楽しんだのはいうまでもありません。あなたも心ゆくまで選びましょう。

さあ、ここからはパーツのラインナップをご紹介します。オーダーノートは選ぶパーツにより値段が異なり、留め具やオプションなしの場合、2,250円から作成できます(内訳:表紙800円×2枚、中紙1パック150円、製本費500円/各税込)。 

【表紙】
60種類以上の色と柄、素材も紙だけでなく革や布などが揃っています。さらに季節で入れ替わる柄や限定品もあります。

【中紙】
罫線、ドット、方眼など約30種類。店舗では全種類試し書きをすることができます。

【リングの色】
ゴールド、シルバー、コッパー(銅)、黒、白

【留め具】
ボタン、ゴム、封かん。封かん留めは紐をくるくる巻いて留めるタイプで紐の色も選べます。

また、店舗に行くのが難しい方はオンラインストアでも発注できます。オンラインで選べる表紙には作家さんのものが多いのが特徴でB6サイズが3,000円~5,000円(税込)、B5サイズが4,000円~6,000円(税込)が料金の目安です。

オーダーノートに書く、ノートを育てる

  • 趣味のおしゃれカフェめぐりやランチ訪問記録に写真を添えて
    趣味のおしゃれカフェめぐりやランチ訪問記録に写真を添えて
  • どんなノートに育てようか、アイデアがふくらむ
    どんなノートに育てようか、アイデアがふくらむ
書くという行為は気持ちの整理や感情の理解を助けてくれます。前段で用途を決めておくとオーダーの際にパーツを選びやすいと記しましたが、一方「ジャンル問わず何でも自由に書く」ノートと決めるのも素敵です。買い物リスト、アイデア、好きな歌詞などの雑多なことが同じページに書かれているさまは自身の頭の中が可視化されているようで面白いと思いませんか。

このようにメモ帳のような使い方ができる理由は中紙を交換できるから。ページを使い切っても新たな紙にまた続きを書けるためページや文字数に制限がありません。だからこそ結論を書こうと構えず、思考や行動の過程も書けるのです。また交換の際、中紙の種類を変えたり追加したり、希望のページを残すこともできます。

例えば、雑多なことを書いていた中の旅行計画のページを残し、カレンダーと封筒を追加して旅日記仕様に変身させることも。封筒には美術館などを観光した半券やレシートを入れます。プリント写真を貼りたければ厚めの中紙を選んだり、仕切りに色紙を加えても良いかもしれません。次の中紙交換のタイミングではノートをどうアレンジしようかと考え、育てていくことも楽しめます。

オーダーノートを自分のために活用する

  • オーダーノート(私物)とモノマチイベントで作ったペンケース&名刺入れ(皮製品の店で)
    オーダーノート(私物)とモノマチイベントで作ったペンケース&名刺入れ(皮製品の店で)
実は冒頭に記したコロナ禍に自分を見つめ直したというのは体験談です。私が鬱屈とした日々から抜け出せたのはお気に入りのノートのおかげ。毎日書こうと決めたわけでも日記という感覚もなかったけれど、このノートに書きたい、書くことが楽しいという心のままに思い浮かんだことを書いていました。やがて書くことが習慣となり、意識や生活が前向きになっていきました。

私自身は日常の取り留めのないことを書くのも案外良いものだと思っています。しかし、好みのノートだからこそ夢や目標など大切にしたいことを書きたい方も多いでしょう。それを何度も見返して自分の励みや行動指針にするのもひとつです。オーダーノートは書きたくなるノートであり、常に傍に置いて触り開きたくなるノートなのですから。活用方法はまさに十人十色、あなたが今一番書きたいことは何ですか?

そういえば、何を書くかを考えることは服を選ぶことと似ていると思います。落ち込んでいるとき、お気に入りの服を着たら気分が明るくなったり。また、大事なプレゼンや初デートのときに勝負服を身につける方もいるのではないでしょうか。オーダーノート/好きなものは、気持ちを整理したり前へ進むためのお助けアイテム。近くで受け止め、ときには背中を押してくれる相棒です。

大切な人と書くことや言葉を分かち合う

  • 見るのも楽しいさまざまなデザインのメッセージカード
    見るのも楽しいさまざまなデザインのメッセージカード
  • 贈る人の顔を思いうかべながらメッセージカードを選ぶ
    贈る人の顔を思いうかべながらメッセージカードを選ぶ
  • ギフトにもオススメ!オシャレで機能的な書くためのグッズ
    ギフトにもオススメ!オシャレで機能的な書くためのグッズ
さて、ここまでオーダーノートの作り方、自分と向き合うための活用法を中心にご紹介してまいりました。でも書くことは当然、自己完結だけではありません。手紙は文字で気持ちを伝える最たるものですし、ノートもまた家族との連絡帳や部活動の日誌などコミュニケーションツールになります。

「カキモリ」にはオーダーノートの他にも書くことや交流の手助けをしてくれる便箋やペンなどの文房具が美しく並べられています。そのどれもが実用とデザイン性を兼ね揃えた選りすぐりの品やオリジナル。きっとあなたの感性に響く品が見つかるはずです。ギフト選びにもお薦めです。
  • 色の世界に酔いしれるひととき
    色の世界に酔いしれるひととき
  • Inkstandの扉の先にもワクワクが待っています
    Inkstandの扉の先にもワクワクが待っています
そして「カキモリ」店内奥の階段を上がると「Inkstand」のフロアです。
  • オーダーメイドでインクを作れる「Inkstand」
    オーダーメイドでインクを作れる「Inkstand」
  • オーダーメイドでインクを作れる「Inkstand」
    オーダーメイドでインクを作れる「Inkstand」
  • 「からり」のインクボトル、コロンと可愛くてインテリア小物のよう
    「からり」のインクボトル、コロンと可愛くてインテリア小物のよう
自分好みの色を追求するのも一興ですが、ご友人やカップルでお互いをイメージする色を贈り合うというのにも心惹かれます。色で伝えるメッセージというのも粋ではないですか。最初はカキモリオリジナルインクの中から選んでも良いですね。私が好みの色は「ぽっ」や「からり」です。
ユニークなネーミングや容器のデザインからも遊び心を感じられ、ラボのような店内の雰囲気も素敵です。

ものづくりの町蔵前にある書く人が集うお店へ

  • 書く人が集うカキモリ店内
    書く人が集うカキモリ店内
  • オリジナル筆記具へ字入れ「ペン彫刻」サービス
    オリジナル筆記具へ字入れ「ペン彫刻」サービス
「カキモリ」および「Inkstand」の店舗がある蔵前エリアはものづくりの町です。カチクラ(御徒町・蔵前)では毎年5月ごろ、モノマチという町全体を舞台にしたものづくりイベントが開催されています。「カキモリ」もそのイベントに参画している常連。昨年もその期間限定のワークショップを開催し盛り上げてくれました。モノマチは普段一般公開をしていない工房の見学ができたり、限定商品の販売があったりとその時だけの体験ができるので私もとても楽しみにしています。

モノマチが始まったのは2011年、「カキモリ」の誕生は2010年です。かつて、ものづくりの町に現れたニューウェイブは今や地域に根をはり、ものづくり文化を牽引してくれています。蔵前という町にカキモリは本当に良く似合います。

「カキモリ」は15周年を機に店の内装やレイアウトをリニューアル。店からの提案がお客さまに伝わりやすいよう工夫を凝らしました。また、オリジナル筆記具への文字入れ「ペン彫刻」のサービスも始まっています。これからも進化を続けるであろう「カキモリ」および「Inkstand」から目が離せません。皆さまもぜひ、ものづくりの町蔵前そして書く人が集う店「カキモリ」「Inkstand」に足を運び、書く道具を選び、何かを書いてみてください。
コラム
カキモリの基本情報
店名:カキモリ(1F)、Inkstand by kakimori(M2F)
住所:東京都台東区三筋1-6-2
営業時間 : 11:00-18:00
定休日:月曜

今回紹介したお店のMAP

Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください
コラム
ライター/成海まお
旅や食のライターをしている”まお”です。
下町の風景とモノづくりが好きで蔵前や稲荷町に住んでいました。
浅草・上野・蔵前の地元情報から台東区内の名所・新名所・穴場スポットまでディープな魅力をガイドします。

当サイトでは、利便性の向上と利用状況の解析、広告配信のためにCookieを使用しています。
サイトを閲覧いただく際には、Cookieの使用に同意いただく必要があります。
詳細はこのサイトについてをご確認ください。