明治38年創業「桜なべ中江」で吉原名物「桜鍋」を食べよう! 【東京のご当地グルメ】
実は、東京・吉原に来たらぜひ食べてほしい吉原発祥の郷土料理があるんです! その名も「桜鍋」。
明治から120年以上、かつては吉原遊郭の粋なお客たちのごちそうとして親しまれた桜肉料理の名店「桜なべ中江」をご紹介します。
桜鍋・桜肉とは?
桜肉(=馬肉)は、脂肪分が少なく、鉄分やたんぱく質も豊富で、昔から「滋養強壮に良い」と愛されてきました。
そのような中で桜鍋は、かつて吉原遊郭の行き帰りにファストフード感覚で立ち寄るご飯屋さんとして栄え、最盛期には吉原大門前の通りに20軒以上立ち並んでいたそうです。
しかし、吉原の大火、関東大震災、東京大空襲などの災害に遭い、現存するのは、「桜なべ中江」のみ。
今回はそんな「桜なべ中江」に訪れ、東京・吉原が誇る下町のごちそう「桜鍋」をご紹介したいと思います。
そのような中で桜鍋は、かつて吉原遊郭の行き帰りにファストフード感覚で立ち寄るご飯屋さんとして栄え、最盛期には吉原大門前の通りに20軒以上立ち並んでいたそうです。
しかし、吉原の大火、関東大震災、東京大空襲などの災害に遭い、現存するのは、「桜なべ中江」のみ。
今回はそんな「桜なべ中江」に訪れ、東京・吉原が誇る下町のごちそう「桜鍋」をご紹介したいと思います。
①まずは、桜鍋を食べてみよう!
「桜なべ中江」では、店員さんが優しく教えてくれるので事前知識は不要ですが、前もって流れを知りたいという人のために、まずは食べ方をご紹介します。
1.桜鍋の食べ方
① お肉が入った薄手の鍋を中火にかけます。待っている間、卵を溶いておきましょう。
② 鍋がふつふつしてきたら、味噌だれを全体に溶き広げます。
このときに脂の多い部位は鍋の端で少し長めに置いておくと、脂がとけて旨みが汁に移るそうです。
③ 桜肉(赤身)は、表面の色が変わったら裏返す。中心がうっすら赤い半生で引き上げ、溶き卵にくぐらせていただきます。
※煮すぎは固くなるので入れっぱなしにしないこと。
このときに脂の多い部位は鍋の端で少し長めに置いておくと、脂がとけて旨みが汁に移るそうです。
③ 桜肉(赤身)は、表面の色が変わったら裏返す。中心がうっすら赤い半生で引き上げ、溶き卵にくぐらせていただきます。
※煮すぎは固くなるので入れっぱなしにしないこと。
④ お肉を楽しんだら、桜肉の旨味が溶け込んだ出汁で野菜やお麩をいただきます。
※ランチの場合は、野菜とお肉が一緒に入った状態で提供されます。
※ランチの場合は、野菜とお肉が一緒に入った状態で提供されます。
⑤ 具材を食べ終わったら、鍋に溶き玉子を入れてふんわり煮て、その玉子をご飯にかけて食べる「あとご飯」をお楽しみください。
肉の旨味が溶け出した割下と玉子で作る玉子丼のようなもので、「中江で一番美味しいのが“あとご飯”」とおっしゃるお客様も多いのだとか。
肉の旨味が溶け出した割下と玉子で作る玉子丼のようなもので、「中江で一番美味しいのが“あとご飯”」とおっしゃるお客様も多いのだとか。
2.中江社長に桜肉へのこだわりを聞いてみました!
桜なべ中江の4代目中江白志社長に、お話を聞いてみました!
② 桜鍋を食べながら、歴史と文化を満喫しよう!
1.店舗について
桜なべ中江の店舗は、国指定「登録有形文化財」に登録されています。明治44年の吉原の大火や、大正12年の関東大震災にて焼失しましたが、大正13年に宮大工の手によって再建されたものが現在に至っています。100年以上前の大正建築の巧みの技が端々に感じられます。
特に、 2階の欄間には松竹梅の他に桜があしらわれており、 桜鍋屋ならではの珍しい細工に見入ってしまいました。
また、台東区の「まちかど賞」も受賞しています。
特に、
また、台東区の「まちかど賞」も受賞しています。
店内は、1階が掘りごたつの座席、2階は椅子テーブル席。
2.店内の芸術品について
数々の著名人たちも、桜なべ中江の常連でした。店内には、所縁の品々が飾られています。
谷文晁作の4枚の馬の絵「四季の馬」、武者小路実篤の直筆サイン、團伊玖磨のサイン、千代の富士、11代目市川團十郎、3代目三遊亭金馬…と枚挙にいとまがありません。
谷文晁作の4枚の馬の絵「四季の馬」、武者小路実篤の直筆サイン、團伊玖磨のサイン、千代の富士、11代目市川團十郎、3代目三遊亭金馬…と枚挙にいとまがありません。
〜知っているともっと楽しい桜肉に関するコラム〜
1. 江戸時代までは四つ足はタブーとして食べることが避けられていたが、明治以降、富国強兵策の一つとして肉食が奨励されるようになる。横浜で牛鍋がブームとなり、東京・吉原では、牛が美味しいなら馬も食べようということになったという。
2. 昔は桜肉料理のお店を「蹴飛ばし屋」と呼んでいた。また、慣用句「馬力をつける」という言葉は、吉原で桜肉料理を食べることに由来する。それが転じて、美味しいものを食べて元気をつける、という意味になった。
2. 昔は桜肉料理のお店を「蹴飛ばし屋」と呼んでいた。また、慣用句「馬力をつける」という言葉は、吉原で桜肉料理を食べることに由来する。それが転じて、美味しいものを食べて元気をつける、という意味になった。
③店舗情報
住所:〒111-0021 東京都台東区日本堤1-9-2
電話番号:03-3872-5398
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業、翌火曜日が休み)
営業時間:
平日:17:00〜22:00 (21:30 ラストオーダー)
土日祝:11:30〜14:00 (13:30 ラストオーダー)
16:00〜21:00 (20:30 ラストオーダー)
ホームページ: https://sakuranabe.com/
アクセス:
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」3番出口から徒歩約9分。
・都バス「吉原大門」下車 徒歩約2分
・台東区循環バス ぐるーりめぐりん「吉原大門」下車すぐ
・「上野」駅から、タクシーで約10分(約1000円)
※本記事は2025年8月時点の情報です。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。
※タクシー料金は目安です。
電話番号:03-3872-5398
定休日:月曜日(月曜日が祝日の場合は営業、翌火曜日が休み)
営業時間:
平日:17:00〜22:00 (21:30 ラストオーダー)
土日祝:11:30〜14:00 (13:30 ラストオーダー)
16:00〜21:00 (20:30 ラストオーダー)
ホームページ: https://sakuranabe.com/
アクセス:
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」3番出口から徒歩約9分。
・都バス「吉原大門」下車 徒歩約2分
・台東区循環バス ぐるーりめぐりん「吉原大門」下車すぐ
・「上野」駅から、タクシーで約10分(約1000円)
※本記事は2025年8月時点の情報です。最新の情報は公式ホームページをご確認ください。
※タクシー料金は目安です。
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ライター/麻生子八咫
活弁士・麻生八咫(あそうやた)の一人娘として生まれ、10歳の時に浅草木馬亭にて活弁士としてデビュー。 以来、台東区の温かい人情に支えられて生きてきた。大好きな台東区の魅力をたくさん共有・発信していきたい。